お子さん4人が全員東大理Ⅲに合格されたことで有名な佐藤亮子さんの本を読みました。
『3男1女 東大理III合格百発百中 絶対やるべき勉強法』目次
第1章 女子の受験は長期戦でコツコツと安全型をめざすと有利
第2章 長女の東京大学理科Ⅲ類合格記録
第3章 子供を伸ばす母のキメ技。叱らず、比べず、手を貸すこと
第4章 子どもの能力を引き出す3歳までの育て方
第5章 子供が「勉強って楽しい!」と思う学習習慣のつけ方
第6章 小学校低学年までに、ひらがな、1けたの足し算、九九を鉄板に
第7章 小学校時代にクリアしたい苦手克服法
第8章 問題集中心で効率よく実力をつける、中高時代の勉強法
第9章 確実に合格する大学受験のスケジューリングと科目別攻略法
引用:『3男1女 東大理III合格百発百中 絶対やるべき勉強法』
この本は主に以下の構成になっています。
- 前半……長女さんの受験記録、女子の受験について
- 中盤……3歳〜小学生時代の勉強法
- 後半……中高時代の勉強法と大学受験の攻略法
全体的には3歳から大学受験までの攻略法が含まれますが、ボリュームは3歳から小学生時代が多いです。
お子さんが幼児期または小学校低学年だという方におすすめしたい本です。
『3男1女 東大理III合格百発百中 絶対やるべき勉強法』感想
中学受験は親のスケジューリングが必須という話はよく聞きますが、佐藤先生のスタイルは大学受験期も同じです。
親が子どもの勉強を把握し続けるには、ずっと良好な親子関係で居続けなければ不可能ですよね。
3歳から数えても大学受験まで15年間です。 自分の学生時代を振り返ってみても、これって本当に凄い!ことだと思いました。
佐藤先生のどこまでもお子さんに寄り添う姿勢に感服します。
お子さん4人全員が日本で一番難しいコースの合格を成し遂げてるのだから同じように出来れば……とは思いますが、 全く同じように実践するのは結構難しいと思います。
やはり勉強量が半端じゃないです!全く同じように実践するのは結構難しいと思います。
具体的には九九の学習法、英語の学習法、習い事や日々の生活習慣など、実際に取り入れられそうな例が多くありましたので紹介していきます。
「1けたの繰り上がりのある足し算は36個だけなので覚えるまでやる」
例:7+8=15が苦手→瞬時に出せるようになるまで壁に貼って覚える
私的には計算を暗記で覚えさせることに抵抗があるんですよね……。
なんて四の五の言わずに本書の通り、覚えさせたほうが早いんだと思います。汗
元英語教師の佐藤先生によれば「英語はまず構文、大学受験には会話より文法解釈」とあり、習い事として英会話教室は不要とのことです。
気になるのは2020年の教育改革で大学センター試験が「大学入学共通テスト」に変わりますね。
うちの子供達の時代には英語4技能(読む・聞く・話す・書く)になるので、本書とそのまま同じ方法は使えなさそうです。
ここからは佐藤先生ではなく私個人の考えです。
読む、書く、聞くについては構文先行で良いとして、実際に「話す」の技能は、発話することをやっていないと身につきづらいと感じてます。
佐藤先生は「幼児期に簡単な単語をいくつか覚えたところで意味がない」という理由で、幼児期の英会話教室は不要だと仰っています。
私個人的には、短い文のやりとりで会話をしていくことは単語量で培われるし「話す」を習得することに効いてくると思っていまして。
インプットできる時間数を蓄積できるメリットがあるので、幼児期からやることに意味がある気がしています。
大学受験の章はまだ身近に感じられなくて読み流してしまったので、いつかまた読み返したいと思った本でした。
『3男1女 東大理III合格百発百中 絶対やるべき勉強法』覚書まとめ
- 8割すらすら、2割考える教材が力を伸ばす
- もう一回読んでという本は大切、何度も読んであげて
- 幼児語を使わず正しい言葉で子供に話す「主語+述語」
- 遊びに集中しているときは中断させない
- ひらがな、1けたの足し算、九九は大学受験まで続く勉強の基礎の基礎
- 1000回やらないと覚えられなければ1000回やればいい
- 根気よく子供に寄り添って勉強を見てくれる人はお母さんの他にはいない
- 理解度はママに教えてでわかる
- 四文字熟語、ことわざは新聞で用例をピックアップする
引用:『3男1女 東大理III合格百発百中 絶対やるべき勉強法』
この本に出てくる知育ツール
お子さんたちは公文に通っていたとのことで、公文の教材が多く見られました。
くもんの童謡カード
童謡を3歳までに1万回、親の生声で歌っていたとのこと。すごい回数ですよね。
そのために活用したようです。 歌詞カードつきが嬉しいですよね。
九九のCD
九九はCDで覚える方が効率的とのこと。
具体的にどのCDが良いのかは明記されていませんが、私は七田式のCDが良いと思いました。
磁石すうじ盤100
盤に同じ数字を1から100まで並べていく知育玩具です。集中力を育てるという効果もありますよね。
白地図
社会の勉強で白地図を5冊購入し記入していく勉強法を取っていたそうです。自分で作る地図帳は理解度が深まること間違いなしですよね。
