- 今年の冬至はいつ?
- 冬至って何?子どもに説明する方法がわからない
- 冬至をどうやって過ごしたら良いか分からない
- いつなにをすればいいの?
冬至と聞くと柚子湯、かぼちゃなどが思い浮かぶという方も多いと思います。
けれどどうして柚子湯に入るのかを子どもに説明しようとすると難しさを感じることはありませんか。
そこで今回は、2021年の冬至の日と冬至の解説をし、子どもに簡単に説明する方法をお伝えしていきます。
最後まで読むと「冬至ってなに?柚子湯、かぼちゃなんで食べるの?」という、子どものなぜなににも答えられるようになりますよ。
ぜひご覧ください。
2021年:今年の冬至は12月22日
2021年、今年の冬至は12月21日です。
来年以降の冬至の日をみてみましょう。
2021年 | 12月22日 |
2022年 | 12月22日 |
2022年 | 12月22日 |
冬至は毎年日付が同じとは限りません。
その理由は太陽と地球の関係にあります。
一年は365日ですが、実際にはぴったり365日で一周ではありません。
およそ一年で6時間ズレが生じています。それを4年に一度の「うるう年」で調節しています。
冬至は一年で日照時間が一番短い
冬至は一年で日照時間が最も短い日です。太陽が出ている時間がもっとも短いです。
冬至の反対は夏至です。
冬至は日照時間が最も長い(=昼が一番長い)日です。
その間にあるのが春分、秋分、昼と夜の長さが12時間でほぼ同じ。
春分と秋分を境に昼と夜の長さが変わってきます。
という関係性ですね。
北半球では冬至が一番日が短いですが、南半球では逆になります。
24節気って?
二十四節気は太陽の動きによって季節を分けたものです。
まず、太陽の通り道、黄道1年を冬至、夏至の二至で分けさらに春分、秋分で分けます。(二至二分)
この間に立春、立冬、立秋、立冬の入れると八節に分かれます。
1節は45日です。これを15日ずつに3等すると24節気に分かれます。
昔の人は季節を細かく分けて農業を行う目安にしていたんですね。
冬至を子どもに伝える方法、簡単に説明するにはコレ!
と伝えるのが良いですね。
冬至の過ごし方4選
冬至は日照時間が最も短くなり、一年のうちで体が弱りやすいと考えられていました。
そこで江戸時代には、冬至には体に良いものや温めるものを食べて無病息災を祈る習慣ができました。
冬至に向かって、日が短くなっていきますが冬至を境にまた日が長くなります。冬に弱まった力が冬至を境に回復すると考えられていたんですね。
一陽来復(いちようらいふく)という言葉があります。
ここから転じて、一陽来復には「悪いことが長く続いた後、物事が良い方向へ向かうこと」という意味がありますよ。
1、柚子湯に入る
どうして冬至に柚子湯に入るのかをご説明しますね。
これは冬至=「湯治(とうじ)」にゆず「融通」がきくというゴロ合わせから来ています。
そのため「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない」と言われていたんですね。
実際に、柚子には血行促進効果があり身体をあたため冷えの改善に役立ちます。
クエン酸やビタミンCによる美肌効果も期待できますね。昔の人は体感的にこの効能が分かっていたのでしょう。
また、柚子の放つ強い香りも理由の1つです。強い香りは邪気を払うとされていたんですね。冬に香りのある柚子は最適な果実です。香りのリラックス効果もありますよね。
【柚子湯の作り方……3通り】
お風呂一回分……柚子2〜3個
- そのままお湯に浮かべる
- 半分に切って入れる
- 切れ目を入れる
柚子湯の作り方に決まりはありませんが、そのままお湯に浮かべる、柚子に切れ目を入れる、切るの3通りの作り方があります。
柚子を半分に切って入れると刺激が強いという意見があります。
子どもと一緒に入る場合は、そのままお湯に浮かべるのがおすすめですよ。
2、かぼちゃを食べる
本来は夏野菜のかぼちゃ。「きせつの図鑑」でも夏のページに載っています。
どうして夏野菜のかぼちゃを冬至に食べるのでしょうか。
その理由はかぼちゃの特徴にありました。
- かぼちゃは貯蔵に向くので冬まで取っておけた
- 緑黄色野菜のかぼちゃは栄養価が高い
昔は今のように冬でも栄養のある野菜が手に入るわけではありませんでした。
そのため夏に収穫したかぼちゃを大切にとっておき、収穫の少ない冬に食べていたんですね。昔の人も、かぼちゃの栄養価の高さが分かっていたのでしょう。
実際にかぼちゃは緑黄色野菜でカロテンや食物繊維を多く含み、栄養満点です。
また、かぼちゃは「南瓜=なんきん」といい、んが2つくので「運気取り」の意味で食べると縁起が良いとされました。
この2つの意味合いから冬至にかぼちゃを食べると良いとされてきたんですね。
【かぼちゃの煮物】
- かぼちゃ……半分
- 水……300cc
- 砂糖……大さじ3
- 醤油……大さじ3
- みりん……大さじ2
- 白だし……小さじ1.5
- 酒……小さじ1
- 塩……少々
- 油……適量
- かぼちゃを食べやすい大きさに切り、ワタの部分も切り落とす
- 味があってしみやすいように皮も少し切り落とす
- 鍋に油を熱してかぼちゃを炒める
- かぼちゃの表面の色が変わったら皮の面が下になるようにひっくり返して
- 水を入れて柔らかくなるまで茹でる
- 柔らかくなったら弱火にして調味料を加えて味をなじませ落とし蓋をして蓋をし味を染み込ませる
- 味が染み込んだら汁をすてて火にかけ水気を飛ばしていく
- 水気が飛んだら完成
出典:クックパッド
3、あずきを食べる
あずきの赤い色は、鬼が嫌うので邪気を払うとされました。
そのため小豆を食べると風邪をひきにくいとされています。
小豆粥は小正月にも食べる風習があります。
【あずき粥】
- 材料 (3〜4人分(3合炊き))
- 小豆……2/3カップ
- 水……2カップ
- 米……1合
- 水……おかゆモード炊飯器目盛分〜
- 塩……お好み
- A:小豆をざっと洗い、炊飯器に入れ
A:水を入れ普通炊飯する。 - 炊き上がったらザルにあげ、煮汁と小豆を分ける
- 米をとぎ炊飯器に入れる。そこに小豆の煮汁と水をおかゆの目盛まで入れおかゆモードで炊く。(塩味をつける場合ここで入れる)
- 炊き上がったら小豆を入れて混ぜる。
お好みで塩をかけてください。
出典:クックパッド
4、んのつく食べ物を食べる
かぼちゃのところでも触れましたが、んのつく食べ物を食べると運気がついて良いとされます。
クイズ形式で子どもと一緒に考えてみても良いですね。
運(うん)が付くように「ん」のつく食べ物を食べようね。
「ん」のつく食べ物あるかな?
例:にんじん、だいこん、れんこん、うどん、こんにゃく
また、この中でもこんにゃくは食物繊維が多く「胃のほうき」や「おなかの砂おろし」とされてきました。そのため大晦日や春分の日には食べる習慣があったんですね。
冬至は年末の大掃除の頃。胃のほうきのこんにゃくは最適とされていました。
世界の冬至のあり方
日本での冬至の過ごし方と由来がわかったところで、世界に目を向けてみましょう。
海外では冬至をどのように捉えているのでしょうか。
北欧での過ごし方をみると冬至のイメージが変わるかもしれません。
英語で冬至はなんていう?
英語で冬至はthe winter solisticeといいます。
solisticeは「至、至点」を意味します。
夏至はthe summer solisticeです。
ユールyuke、北欧の冬至祭
北欧では大昔、冬至祭ユール(yule)というお祭りが行われていました。
緯度の高い国々では日照時間の差が大きくなるので、北欧では日中でも暗い時間が長く続く「極夜(きょくや)」が訪れます。
暗くて寒い冬、冬至を境に太陽が再び力強い生命を持つとされ、盛大にお祝いしていたんですね。
ユールはキリスト教が伝来する時期から行われていましたが、その後キリスト教文化と混ざりクリスマスの意味合いも含まれました。
そこから、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼びます。
冬至とは?由来と子どもに説明する方法、まとめ
- 冬至は一年で一番昼が短い日
- 冬至は柚子湯に入って風邪をひかないようにする
- 冬至にはかぼちゃや小豆粥、「ん」のつく食べ物を食べて運をつける
- 北欧では冬至祭のユールがあり、お祭りとされていた
冬至の頃は夜が長く感じられ、自宅でゆっくり過ごしたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も子どもたちと一緒に柚子湯に入ってぽかぽかに温まろうと思います。
ぜひみなさんも、ゆるやかな冬至をお過ごしくださいませ。