6歳(2019年11月現在)の息子が四谷大塚の全国統一小学生テストを受けました。
四谷大塚が実施している全国統一小学生テストは11月3日(日)に行われました。
この記事は
- 年長の子に全国統一小学生テストを受けさせてみようかな。
- どんな問題が出るの?
- 対策したほうがいいの?
- 会場の様子はどうだった?
- 受けると何がいいの?
と疑問を持ってる親御さんに向けて書いてます。
ざっくりまとめると、全国統一小学生テストはこの3つの理由でおすすめできます。
- 無料で受けられる
- 子どものやる気につながる
- 連続して受験すると成績の推移がわかる
過去問や会場の様子も記載していくのでこれを読めば分かる思います。ぜひご覧ください。
全国統一小学生テスト、年長2019
重複しますが全国統一小学生テストは中学受験塾の四谷大塚が主催しています。
テストは年に2回、6月と11月があり、受講料は無料。
13年続く実績のあるテストで、私学では一番受講者が多いことでも有名です。
年長児の受験は2018年にはじまりました。
年長生が受けられるのは11月のみでした。2020年は6月にも開催していますね。
全国統一小学生テストの年長を受けた人数は?
2018年の11月のテストでは、全国で15万人が全国統一小学生テストを受験しています。
その中で、年長生のみに絞ると3,793名(/全国)。
四谷大塚の小学校準備コースを受けている子たちは受験必須のようです。
我が家は四谷大塚に通ってないので(⇦いつか本気出す)個人受験でした。
近所の小規模塾を会場に選んだため、息子が受けた今回、年長生は3人でした。
2019年11月の年長、受験者数は3,793名
全国統一小学生テストの年長、会場は?
会場は四谷大塚だけではなく、テストを取り入れている全国の学習塾で行われています。
47都道府県で2500会場以上あります。けれど年長生が受けられる会場は限られます。
けれど2000以上の会場数ですから、これを読んでいるあなたのお住いの近くでも行われているかもしれません。
我が家も自宅から10分の四谷大塚系列の塾で受けました。
募集期間内であれば公式HPで検索することができます。
*次の全国統一小学生テストの募集が始まっていました。(2020年4月確認)
47都道府県で2500会場以上で受けられる
全国統一小学生テスト 、年長の対策授業は?
全国統一小学生テストには対策授業と見直し勉強会があります。
今回は対策授業だけを申し込みましたが、これも無料でした。
親としてはありがたいですね。
対策授業は受験会場と同じ塾で行われ、30分間でした。
時間の都合が合えば、会場慣れするためにも受けておくと良いです。
全国統一小学生テスト、年長の過去問
年長生の過去問は、▶四谷大塚 公式HPの「過去問チャレンジ」でみることができます。
HPにある年長生の問題をみてみると分かる通り、こぐま会のひとりでとっくん、しりとりができれば解ける問題です。
これから分かるように、全統小テストでは基本的に四則演算や文字、漢字の読み書きなど小学生の問題を先取りする問題は出てきません。
足し算、引き算、文字・漢字の読み書きは出ない
全国統一小学生テストの様子
テスト時間 | 30分 |
問題数 | 21問 (大問6) |
今回の出題内容をお伝えしていきます。
テスト問題は持ち帰り不可だったため、解答の内容と息子からの情報で申し訳ないです。
《出題内容》
- 計数(3問)
- 季節、しりとり、ものの名前など(8問)
- 数の合成(5問)
- 折り重ね図形(2問)
- 話の理解(3問)
出題範囲は算数国語融合型問題。ほとんど小学校受験の問題と同じです。
問題はすべてひらがなで書かれ、丸をつけるか線を引く形式で回答します。
息子によると先生が問題文を読んで書き込む時間が設けられたとのこと。
文字の読みに自信がなくても受験できると思います。
先生が問題文を読み上げてくれる
ひらがな・カタカナが読めなくても書けなくても大丈夫
年長生は正答率が80%に設定されてるので難しい問題は1.2問です。
一応、我が家では前日にこぐま会や理英会のドリルを数枚流しました。
けれどこぐま会のドリルのほうが難しかったです。
たとえばこんな違いです。
◆全国小学生統一テスト◆
問題:咲く季節が違うものを1つ選びましょう
図「桜、椿、たんぽぽ、チューリップ」
解法:花の季節が分かれば解ける、1つだけ選べば良い
◆こぐま会ドリル◆
問題:《お正月の絵》この絵と同じ季節のものを選びましょう
図「椿、たんぽぽ、コスモス、さざんか、ひまわり、シクラメン」
解法:絵をみて冬だと分かる▶︎冬の花を探す▶︎答えの数も考えながら答える
このように、こぐま会のほうが解く手順が多くて難しいです。
もし対策するならば小学校で伸びる子ドリルか、こぐま会のひとりでとっくんを使うと良いと思います。
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というわけであまり難しくないので差が出にくいテストだったと思います。
差が出るとすれば一部の難問を正解できるかどうか。
今回は数の対応の問題と、折り重ね図形が出ました。
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折り重ね図形は、ばっちりくんドリルの応用編と同等の難易度です。
年長生の正答率は80%になるように問題が作られている
難問は全体の20%しか出ない
全国小学生統一テストは難しすぎず、幼児が心砕かれることも少ないと思います。
もし迷っているようならば受験をおすすめします。
小学校高学年からは難易度が上がる
1年生以降の平均点をみてみましょう。
年長生は配点の80%、1年生は70%、2・3年生は60%、4・5・6年生は55%が平均点となるよう、試験問題を作成しています。
出典:四谷大塚 過去問HP
全国統一小学生テストの平均点の設定が高いのは年長生と小1だけです。
3・4年生で60%になり、5・6年生では平均点の設定は55%になります。
これを見る限り、3年生からは差が出始めそうです。
高学年の過去問も四谷大塚 公式HPの過去問チャレンジで閲覧できます。
塾長先生によると、中受の難関校と同じ難易度の問題なのだそうです。難関校の受験は対策しないと厳しいと感じました。
おまけ。全国統一小学生テスト、保護者会の話
子どもたちが試験を受けている間、保護者は塾長先生の説明会です。
塾の宣伝的側面があると思いますが、まだ長子が6歳の私にとっては、かなり有益な話が聞けました。
2020年の教育改革についてだけでなく、もう一歩踏み込んで子どもたちを取り巻く環境や今後の受験対策、子どもへの関わり方のコツなどですね。
以下、箇条書きで学んだことを綴ります。
【子どもを取り巻く学習環境】
- AIの時代がすぐそこに来ている
- 2045年問題「シンギュラリティ(技術的特異点)」を迎える
- 「大学入学共通テスト」英語4技能の外部検定試験になる
- これからは発信型学習時代になっていく
- 英語教育の低年齢化▶︎英検は積極的に受けるべき
【生活面のコツ】
- 3歳から10歳まではやり方次第で大きく伸びる
- 子どもの食育、睡眠時間、読書の重要性
- 試験の結果ではなく勉強した過程を褒める
- 勉強は量や時間ではなく「できる」ことが着地点
- 子どもに考えさせることが大切。教えるだけでは能力は上がらない
【小学校低学年までの学習のコツ】
- 幼児期・低学年のうちは感覚を磨く
- 公園で高いところに登るのは、俯瞰して物を見る目が養われる▶空間把握力
- 水遊び、砂遊びなど遊びの中で身についた試行錯誤▶難問に挑む力
- 英語の発音と聞き取る耳は、幼いほうが伸びる▶英語は先取り
テストの返却は実施塾に取りに行きました。そこで塾長先生と面談です。
ここでも地頭をよくするには、体験から学ぶことを重要視してくださいと説かれました。
計算能力や漢字は小学生以降でも十分伸びるとのこと。
算数は先取りよりも数の概念をしっかり理解させることの重要性を念押しされました。
本当の国語力とは、読んで場面のイメージができるかどうかだそうです。
逆に英語は先取りを勧められました。
英検2級を取っておくと中学受験で有利になる私立校も出ているとのこと。
そんなわけで全国統一小学生テストは子どもの負担もなく、保護者会の話も勉強になるのでおすすめできます。無料で受けられるのも嬉しいですね。
▼ご興味ある方は公式HPをご覧くださいね▼