西村則康先生の本を再読しました。覚え書きしたいので感想とともに記します。
「頭のいい子の育て方」著者はどんな人
著者の西村則康さんは中学受験、高校受験指導のプロ家庭教師です。これまで開成中、麻布中などの難関校に2500人以上を合格させてきた経歴を持っています。
中学受験塾の情報発信も積極的に行っており、『かしこい塾の使い方』では西村則康さんのコラムを読むことができます。
その他の有名な著書
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「頭のいい子の育て方」目次
第1章 子どもの将来の脳は10歳まででほぼ決まる
第2章 「頭のいい子」を見極める5つのポイント
第3章 最強頭脳のベースをつくる23の法則
引用:「頭のいい子の育て方」P12
「頭のいい子の育て方」覚書メモ
- 暗記学習では応用問題に対応できない……P39
- 母親の好奇心が子どもの好奇心を育む……P56
- 本当の頭の良さはテストで初めての問題に挑戦する時に現れる……P75
- 接続語をきちんと使って話せる子どもは論理的な思考ができているため、ほとんど例外なく算数ができる……P85
引用:「頭のいい子の育て方」
2013年発行の本ですが、2020年教育改革で行われてることと同じように感じました。
いわゆる暗記学習ではなく、考える力を育むことに重点を置きましょうという内容です。
真逆の考え方をするお母様で「1000回やらなければ覚えられないなら1000回やればいい」
「1けたの繰り上がりのある足し算は36個だけなので覚えるまでやる」と書かれた本を最近読みました。それはそれで母親の気迫と子供への本気の愛情が感じられましたが
本書にある勉強法はそれに比べて格段にスマートで効率的です。
そのまま実行できれば、少ない勉強時間で高い実績を上げられると思います。
勉強指導の体験談が記された本は前者、中学受験の塾講師が書いた本は後者であることが多いと感じてます。
うーん。これは実体験と理想論の差なんですかね。
しかし出来れば自分の子には後者を選択して貰いたくなります。
勉強をみる私も疲弊したくないし効率良くいきたいなぁ。あ、根性ないことがバレちゃいますね。
- 皮膚感覚や身体感覚をともなった経験の量と質が、その子の将来に少なからず影響を与えている……P101
引用:「頭のいい子の育て方」
英才教育は害になる、幼児期から低学年は自然体験・実体験を大切にという西村先生の考え方は一貫していて共感できます。
子供と一緒に料理すること、自然体験を大切にするのは時間が許す限り積極的にやっていきたいものですね。
違和感を感じたのは「子どもの勉強を見るのは主にお母さん、お父さんは口を出すべきじゃない」という部分。(うちはたまたま当てはまってますが)
お父さんが中学受験の伴走をする、勉強を見るのはお父さんの役割という話もママ友からよく聞きます。共働き家庭の多い昨今では、家庭によって様々ですよね。
数でいうとお母さんのほうが時間を取れるポジションにいる家庭のほうがまだまだ多いとは思いますが。
夫婦どちらか得意な方(もしくは好きな方)がやればいいんじゃないかなと感じてます。
- 理科が好きになる「つながり」の法則……P127
引用:「頭のいい子の育て方」
理科は暗記教科ではなく、つながりで理解していく教科
「重曹に酸を加えると二酸化炭素が出る」を
「重曹ドーナツを食べてげっぷが出る」と
説明し、理解を促す
とありました。
目から鱗です。こんなに見事に理科の実験を身近な体験で解説できるのは先生だからですよね!
私ではそんな指導出来ないなぁ…。
子供たちの受験までに間に合いますでしょうか、理系脳に私がなりたい・笑
やはり我が家は、受験期には通塾して専門家の力が必要になりそうです。
- 勉強するうえでは「早くやりなさい」より「丁寧にやりなさい」のほうが効果がある……P139
- 必要なのは、自分の子どもだから大丈夫という絶対的な安心感……P169
引用:「頭のいい子の育て方」
早くやりなさいよりも丁寧にやりなさい、つい子供に「早く早く!」と言ってしまうので気をつけなければ(汗)
自分の子どもだから大丈夫という安心感、子供との信頼関係を築くためにもしっかりとやっていきたいです。
「頭のいい子の育て方」関連著書、おすすめの玩具、本
数字と計算に強くなれる秘密のメソッド……P205〜206
- 10の補数
- 15の補数
- 15の倍数
- 25の倍数
- 2の累乗
- 3の累乗
- 1/8=0.125, 3/4=0.75
- 数字の短期記憶の訓練
引用:「頭のいい子の育て方」
算数では上記のことが重要だとありました。
もう少し具体的に知りたかったので西村先生のワークを息子が取り組みました。
https://haraiku.com/sannsuu-rennsyuucyou/
このワークには入学準備用もあります。
図形、高学年用もあり、シリーズで取り組んでいくことができるのが嬉しいですね。
- 脳に効くゲームのベスト3は、将棋、神経衰弱、オセロ……P176
引用:「頭のいい子の育て方」
スタディ将棋
将棋はくもんのスタディ将棋が有名ですよね。
コマが進める方向に点が書いてあるので、初心者でもわかりやすいとされます。
幼児から取り組めるどうぶつ将棋もあります。
コマ数が少なく、わかりやすいですね。短時間で勝負がつくので、サッと遊ぶのにも最適なゲームです。
オセロ
オセロで図形が得意になる、斜めの線や対角線を意識しやすくなるのだそうです。
息子が取り組んだワークで、オセロの問題が出てきて驚いたことがあったのですが、そういう理由だったんですね。
5歳ごろから楽しめます。親子で楽しめたり、帰省のときにおじいちゃんおばあちゃんとも楽しめるのが良いですね。
トランプ
トランプでの神経衰弱は短期記憶の訓練に良いとのことです。
「頭のいい子の育て方」感想まとめ
母親の私に今できること
- 自然体験を積ませる
- 一緒に料理をする
- 接続詞「てにはを」を使って子供と話す
この3つを心がけて過ごしていこうと思った本でした。
ご興味ある方はぜひ読んでみてくださいね。