『イイハコ(1185)つくろう鎌倉幕府』って知っていますか?
鎌倉幕府はイイクニ(1192)でしょ?と思った方は要注意です!!
実は最近の歴史学者の中では鎌倉幕府の成立は1185年だというのが有力な説だそうです。
教科書は4年に1回改訂され、国語・算数・理科・社会・英語、すべての教科で新しい常識に生まれ変わっているのだとか。
そんな新旧の教科書の変化を分かりやすくまとめた本『こんなに変わった!教科書の新常識』を読みました。
今回の記事ではその感想を綴っていきます。
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- 昭和生まれの人
- 知識をアップデートしたい人
著者・出版社は?
この本を出版している青春出版社は実用書や自己啓発本を専門とする出版社です。
同じ出版社から関連する本が3冊出ています。
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今回の『教科書の新常識』の内容を、科目別に深く掘り下げたようなラインナップが続きますね。私は日本史がとても気になります。
読んだ感想
- 知らない単語👉マガリャンイス、主業農家、平成新山
- 島原の乱👉島原一揆
- 邪馬台国👉邪馬台国連合
- ℓの表記👉L
すこしピックアップしただけでもこれだけの変化がありました。
ちなみにマガリャンイスはマゼランのことだそうです。
いろんな単位が世界標準の単位表記に変わっています。
時間や秒や分「km/h」「m/min」「cm/s」などなど。
テストで「m/秒」を書くのは画数多くてめんどくさいな、と思っていたので今の学生が羨ましい限りです。
逆に昔の学習内容で知らないこともあり、興味深かったです。
- カエルの解剖を授業でやっていた
- 数学の科目名が「微分・積分」だった
- 「地歴公民」がなかった
- 授業で筆記体を習っていた
カエルの解剖を授業でやっていたのは驚きです!
数学は数A、数Iより前の時代は、微分・積分という科目に分かれていたのだとか。
逆に、もともとは地理、歴史、公民がなくて大きく「社会」の教科だったんですね。
筆記体について、私の時代でも筆記体は習いませんでしたが「書けたらカッコいいよね!」と中学生時代に練習するのが流行ったなーと懐かしく思ったり。
大人になって筆記体を書く欧米人がいないことに気付くんですけどね。
さくらんぼ計算
ていねいすぎて大人は混乱する算数1ー「さくらんぼ計算」
「こんなに変わった!教科書の新常識」P125から引用
先日、息子のワークではじめて知った、さくらんぼ計算という『10のかたまりを作る』計算。これは教科書に沿った内容だったんですね。
深堀りしてみたところ、この方法は賛否両論のようでした。
英語とデジタル教科書
- 英語教育の低学年化が進み小学校でも必修に
- 「デジタル教科書」の登場で、近未来の授業風景はもっと変わる
「こんなに変わった!教科書の新常識」P156,187から引用
英語教育、2020年度からはさらに変わります。
センター試験がなくなり、大学入学共通テストになると英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能になりますね。
英語教育は小学校でも必修になります。特に、今までは話す、書くの技能が問われなかったので大きな変化ですよね。
「デジタル教科書」今の子供達はデジタルネイティブ世代と言われます。
タブレット上で指をスライドすると画面が変わることを幼児期に体験しているんですね。
授業でタブレットが使われる時代も近そうです。それに対応しているランドセルも出始めていますね。
歴史本の古本購入は要注意
- 「農民の子」が定説だった豊臣秀吉の出自が謎めいてきた
- 暴君とされていた徳川綱吉は「慈愛の政治」をした好人物に格上げ
- 江戸の「リサイクル」や「ファーストフード」がコラムで注目
「こんなに変わった!教科書の新常識」P85,88,81から引用
学習マンガも、まずはメルカリで古本購入して息子の様子をみようかと思ってました。
けれど歴史は改訂が多いので要注意ですね。
秀吉が農民の子でなかったり、犬将軍の綱吉がイイ人だったなんてキャラ変えが起こってます。
歴史学習マンガは、出版時期を見極めて新版を購入するのが良さそうですね。
江戸時代にはゴミ回収の業者が多くゴミ回収業者が多く存在していたそうです。リサイクルにファーストフード(そば・天ぷら・寿司)。
疫病が流行った時代という江戸のイメージが変わっていて驚きです。
実はインフラも整備されていて綺麗な街だったそうですよ。
小学生の学習内容が高度
- 小5理科に未来の乗り物「リニア中央新幹線」が登場
- 小5社会で「シェールガス」と「バイオマスエネルギー」が登場
- 小学生がips細胞を学び始めた
「こんなに変わった!教科書の新常識」P119,141,183から引用
小学生から経済新聞の内容なの?なんて思っちゃったのですが、新しいエネルギー源について学ぶんですね。
確かにシェールガスやバイオマス、ips細胞も知ってから5年以上は経っているので知識が定着してもおかしくはないのですね。時の流れを感じました。
日本科学未来館の常設展示にはips細胞のブースがありました。
最新の出来事と思っていても、子供達の時代には当たり前の知識になっちゃいそうですね。基礎知識は得ておかないとな、と。
まとめ
かつて冥王星が惑星じゃなかったニュースを知ったとき
教科書で学んだ知識をひっくり返された感覚を、今でも覚えています。
ちなみに冥王星が惑星から外れたのは2006年だそうです。
その頃から教科書は変わるものだと認識してましたが、想像以上に多くの事柄が変わっていました。
ニュースには常に目を通しておかないと時代に取り残されちゃうな、と感じた本でした。
私のように手っ取り早く新しい知識にアップデートしたい方には『教科書の新常識』がおすすめですよ。
ご興味ある方はぜひご覧くださいね。
https://haraiku.com/yattehaikenai/