『合格する親子のすごい勉強法』を読みました。
結論を先にいうと、中学受験のプロが書いた本で中学受験を考える親御さんに向けて書いた本で、幼児期から小学生の間、どのように接すれば良いのか具体的な方法論が載っています。
家庭ですぐに取り入れられる方法がたくさん詰まっていて、すぐに実践できるものがたくさんあります。
『合格する親子のすごい勉強法』著者はどんな人?
松本 亘正さん 中学受験塾ジーニアス代表。ラ・サール中学高校卒業後、慶応義塾大学在学中に中学受験塾を開校されています。
中学受験塾ジーニアスは四年生前半まで選抜試験はやらないとのこと、第一志望合格率は毎年60パーセント越えだそうです。
『合格する親子のすごい勉強法』の目次
Part1 これだけは押さえておきたい「子どもを伸ばす親の関わり方」
Part2 子ども能力が底上げされる「勉強習慣・生活習慣」
Part3 大人になっても活きる「応用がきく子」の育て方
Part4 子どもをさらに伸ばす親の「言葉がけ」
Part5 子どもの学力が倍速で上がる「中学受験」の取り組み方
引用:『合格する親子のすごい勉強法』
『合格する親子のすごい勉強法』覚書メモ
- 「塾をやめさせる」「うちに入れない」など、現実的でない約束はしない
- これができないと損をすると言われたほうが子どもには効く
- すべての教科をバランスよくやらせようとすると失敗する
- 子どもの得意不得意を細かく把握する、感情的になって口出ししない
- 中学受験ではほぼ100%算数で差がつく
「10歳の壁」
- 10歳になるまでには、覚えたほうがいいことは親が教えていく。
- 10歳以降は、自分の頭で考える力を伸ばしていく。
【10歳以前なら】
- 社会のルールや勉強の習慣付けを親が教え込んでいく
- まず漢字・計算・文字の書き方を教え込んでいく
- 複数の解き方を考えたり、複数の解決案を提示できるような子にしておく
- 10歳以前に挫折感は必要ない
- とにかく得意な科目を伸ばして自信をつけさせる
【10歳以降なら】
- 基礎の反復トレーニングが効果的
- 現場で考える力を身につけさせる
- 簡単なメモをとる習慣をつけさせる
【国語】6割以上は正解できそうな問題集を選ぶ
- 記述力よりも読解力があれば解ける問題中心の教材
- 文字が小さすぎず、見た目が取り組みやすい教材
【算数】車の中で学べる
- 車のナンバープレート計算
- 高速道路で速さの問題、「感覚÷常識」で大きな差がつく
【理科】日常体験を大切にする
- プラネタリウムに行く、月食や日食がある場合にはみてみる
- 河原遊びをする
【社会】季節感や常識を会話のなかで伝える
- ニュースを見せる
- 家族旅行の行き先は社会で勉強したことと関連させる
引用:『合格する親子のすごい勉強法』から抜粋
『合格する親子のすごい勉強法』感想
主に中学受験を控えた10歳前後の親世代がターゲットかもしれませんが、子どもが幼児期の私も今読んでちょうど良い内容でした。
まずはじめに、『12歳までなら伸びない子はひとりもいない』とありました。
この言葉に勇気付けらました!
ここ最近の2冊は、いわば東大合格者(とその親御さん)の経験談。自分の子に当てはまらなかったり、勉強法に共感できないと取り入れられませんが
この本には子どものタイプ別の方法論が書かれてます。
たくさんの生徒をみている塾の経営者だけあって、子どもの実例がとてもリアル!
自分の子どもがどのタイプなのか、冷静に観察していかなければなりませんね。
・一度答えが出ても、問題の代答案を考えられる力をつける
「答えがわからなかったら解法をみた方が早い、たくさん解いて覚える」とは真逆の方法が載ってました。
根性論ではないので共感できます。
けれど低学年のうちは計算、漢字、文字の反復と暗記で構わないのだそう。
勉強習慣をつけることが大切だとのことです。
・車のナンバープレート計算、プラネタリウム、日食月食など
理科・社会の分野で日常体験を学びにつなげるアイディアもすぐ実践できそうです。
・勉強と習い事は両立させる
中学受験塾に入った瞬間に「サッカーを辞めてください」と言われた話もよく聞くので驚きでした。
中学受験関連の本を読んでいる方には目新しくない内容かもしれませんが、再確認に良いと思います。
内容が10歳以降の子育てにも活用できるため、今後も読み返して参考にしたいという部分が多くありました。
子どもを賢くするだけでなく、自主性を伸ばす方法論です。
『合格する親子のすごい勉強法』に出てくる参考ツール
主に10歳以前のものを記していきます。
はじめての論理国語
出口先生の本、私はロジカルシンキングの本を読んだことがあります。
このドリルは小1からありました。
ビジュアル理科事典
カラーの理科事典、かなり気になります!時期をみて新版を買いたいですね。
語彙力こそが教養である
子どもに語彙力をつけるため、親も子どもとの会話でワンフレーズにならないように、とのこと。
親の語彙力も問われますよね。
息子が、自分と全く同じ言い回しをしていて焦ったこともありますw
自分用に読みたい本です。
こちらの記事も是非どうぞ!↓
https://haraiku.com/zettaiyarubeki-satoumama/